December 02, 2004

How to Dismantle an Atomic Bomb

U2アルバム

U2というと思い出すのが2年前のアイルランド旅行だ。
アイルランドのイメージってなんだろう。
岩だらけの荒涼とした大地?
妖精がいるという、緑あふれる森?
サッカーの2002年ワールドカップで懸命に応援していたちょっと泥くさいぐらいに暖かいサポーター?
ギネスビール?

私たちがアイルランドに行こうと決めたのはワールドカップの前だったし、アイルランドのイメージといえばギネスビールと妖精しかなかった。あとはU2の出身地。
アイルランドに行くこれといった理由なんてない。妖精がみたかった。。。わけでもない。
ただただ「なんか行きたい。」旅に理由はない、旅そのものが理由であって、私たちはアイルランドに惹かれてうなされるように司馬遼太郎の「愛蘭土紀行」を読み、U2を聞き漁り、そして旅立った。

アイルランドは音楽の国でもあった。
パブでは、昼真っからアイリッシュウイスキーを飲み、(仕事してんのかよ!と不思議に思うくらいに)5時をすぎれば、音楽にあわせてみんな踊っている。泊まったホテルは別にハイグレードでなかったが、CDプレーヤーがついてて、音楽を聴けるようになっている。週末ともなれば、ダブリンの町は夜遊びをする人々であふれている。だいたいがライブにいくか、クラブで踊るかで、それは老若男女問わない。
そんなことから旅行のイメージはとめどもなくあふれてくる。
毎日飲み続けたギネス。パブで食べる具沢山のスープ。氷を入れないで飲むウイスキー。U2のボーノが作ったというホテルの地下にあるクラブにいったら、「今日で最後なんだよ、君たちラッキーだ」といわれたこと。一日に20回は変わる天気に「お天気やっていうけど、アイルランドの天気屋は最悪だね」といいあったこと。サッカーの話で盛り上がったこと。がけの縁までいって写真をとったこと。風がつよかったこと。雨にぬれた緑のきれいだったこと。かわいい村コンテスト一番の村。恥ずかしがりやのお肉やさん。巨大なチョコレートケーキ。霧の中のドライブ。怪しい安宿のお姉さん。フェリーに乗り遅れそうになって必死で走ったこと。だけど乗り遅れて島に取り残されたこと。もこもこの羊たち。ふるい石畳の町。
きりがない。だけど、すべて愛にあふれている。
そんなイメージの断片が、「U2」で引き起こされるのだ。私の中がアイルランドで満たされるほどに。

U2でアイルランドをイメージする人はいるのだろうか?私にはわからない。ただ、すごくヨーロッパ的だと思うし、泣きたくなるような、気高い音楽だと思う。都市のイメージと大自然をイメージが混在する。そしてそれこそ、あたしの大好きな「アイルランド」の音なのだ。
このアルバムにはそんなU2のメロディがあると思う。
やりきれないぐらいかっこいい。


Posted by chiaki at 11:54 P | from category: Music | TrackBacks
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